"> お知らせ記事一覧_大和高田市議会議員 萬津力則(まんず りきのり)

大和高田市議会議員 萬津力則

議会報告

2009.12.10 2009年12月定例議会・一般質問 (大型汎用機電算システムをダウンサイジング)
 

     大和高田市ロゴ2009 12月定例議会・一般質問


  質問:大型汎用機電算システムのダウンサイジング


議長のお許しをいただきましたので、

市政会を代表いたしまして、

 1番,萬津力則が一般質問をさせていただきます。

 

毎年、今頃になりますと、今年一年間の世相を反映した言葉

 

が報道され、私もその言葉を、自分なりに予想したりして、

 

楽しみにしている一人であります。

 

先日2009年流行語大賞として「政権交代」が選ばれまた。

その他、
トップテンには、「事業仕分け」・「脱官僚」なども

選ばれております。

 

私の思いとはちょっと違ったかなあとの思いもありますが

 

その選ばれた言葉を見ると、なるほどなあと感心致しました流

行語大賞は、
その年の世相を反映する事柄として、注目を浴び

ているものであります。

 

今年は、政治の年だったことが、いまさらながら、印象づけら

れる年であった
のかなあと感じているところであります。

 

一方、本市におかれては、政権交代による、国の動向を把握

 

するのに大変苦慮されておられ、交付税等の歳入確保に、大変

な努力をされて
おられると聞いています。

 

また、集中改革プランの最終年度にもあたり、赤字脱却に向

け、市長を中心と
して財政再建に取り組まれております。

 

その、一つのヒントになればと思いまして、一般質問をさせて

いただきます。

   


全国地方自治体が使用している、大型汎用機電算システムの経

費は
年に3億円から7億円と非常に高いと言う

状況にあります。
 
全国の地方自治体では、住民記録を始め、税などの基幹系シス

テムは
各企業1社の独占的な大型汎用機電算システムを利用し

て行ってきました。

 
こうした傾向は全国多くの自治体も本市大和高田市も同様で、

大型汎
用機電算システムのコンピューターは簡単に交換するこ

とができない
ため、長年随意契約で継続的に1社が独占的に業

務を請け負うという
形態が全国自治体で常態化していました。
 
 
そのような状況を抜本的に改善するために、私は先日、一人で

千葉県
流山市役所を視察してまいりました。
 
千葉県流山市では、平成17年に、これまで20年来随意契約

で利用
してきた大型汎用機電算システムを全面的に見直すとい

大事業を試み、これまで利用してきた大型汎用機電算システ

ムを
ダウンサイジングする取り組みを行い、平成20年2月1

日より完成
した新システムをスタートさせました。

 
ダウンサイジングとは、小型化によって利益を生み出すという

発想で
あります。
 
これまで巨大な大型汎用機に端末をつないで構成するのが

一般的であったが、半導体技術の進歩により小型の
サーバーや

パソコンの性能が向上し価格が大幅に下落したため、
小型の

コンピュータの組み合わせによりシステムを再構築するダウン
 
サイジングが実現可能になりました。

 
千葉県流山市は近隣の千葉県柏市など県内9市町と共に大型汎  

用機
をダウンサイジングし、9市町共同で共通の基盤システム

を構築して
経費の大幅削減の成功事例が報告されております。
 
 
千葉県流山市がダウンサイジングしたメリットととして考えら

れるの
は、一つは、大幅な経費の削減ができました。大型汎用

機をこのまま利用してい
た場合、物価上昇や処理件数の増加な

どで、今後5年間で20億円
近くの経費がかかるのではないか

と想定しておりましたが、
完成した新システムの経費は5年間

で9億5千万円ですから、
5割の経費が削減できたと報告され

ております。

 
平成20年4月から実施されました、後期高齢者医療制度の

システム構築
費用を例にあげますと、千葉県のA市では後期高齢

者医療制度の
システム構築費用の見積もりが3億円、またB市の

見積もりは1億円
であり、流山市では700万円で構築できた

と報告されております。


このように近隣他市と共同共通の基盤システムを構築すること

により
大幅なシステム経費削減が可能になりました。
 
本市大和高田市も大型汎用機電算システムの経費が年間3億円

から
年度によっては4億円を超える費用がかさんでいる現状で

あります。

 
本市の大型汎用機電算システムをダウンサイジングさせること

により
本市のシステム経費も5割削減が予想できます。
 
本市の赤字解消の取り組みの一環として、現在利用している
 
大型汎用機電算システムをダウンサイジングし、近隣他市と共

共同共通の基盤システムを構築し、平成24年度の外国人登

録法の
改正時には他市と共に共同共通基盤システムをスタート

させる
お考えがあるのかをお尋ねします。
 
 
以上で壇上での私の質問をおわります。
 
 
 
 
大和高田市ロゴ【答弁要旨】高橋企画政策部長

1番 萬津力則議員さんの大型汎用機電算システムのダウン

サイジングについてのご質問にお答え申し上げます。

本市における電算業務につきましては、事務事業の効率化、

能率化に向け、より良いシステムの構築を目指し取り組んで

きたところであります。


しかしながら、年々機器の調達や保守管理、システムの継持

管理経費が高額で推移してきており、また、大幅な改正への

対応などで高額な経費を要する等の課題が生じてきておりま

す。


一方、今日の多様な行政ニーズに対応するためには、より行

政サービスの展開の高度化・効率化が求められている現状に

あります。

このような中、IT技術の高度な発展とともに、議員ご指摘の

大型汎用機電算システムのダウンサイジングによる合理化に

つきましては全国的に検討されており、また導入事例も多く

経費削減に繋がっていることも分かってまいりました。


本市のIT推進の将来性を見た場合、やはり、サーバー化等に

よる電算システムのダウンサイジング化は有効な手段である

と考えられるところであります。


また、他の市町村との共同化による割り勘メリットをだすた

めの「共同アウトソーシング」も考慮する必要があると考え

ております。

今後、住民基本台帳法の改正や後期高齢者医療制度の見直

しなど、大規模なシステムの開発や改修に伴う高額なコスト

が発生すると予想される中、本市電算システムの最適化と

ITコスト削減に向けた取り組みを推進してまいりますので

ご理解賜りますようお願い申し上げます。

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